「ラブ・カルテット」氷室冴子

 

 私が最もよく氷室冴子先生の小説を読んでいたのは、中高生だった1990年代だ。そのときに、小説と漫画(原作小説が先に出版されたものは除く)で文庫、単行本が出ているものはコンプリートしたと思っていた。

 しかし、最近再読をはじめ、インターネットの著作リストも確認したところ、「ラブ・カルテット」という読んだことのない作品があることに気づいた。氷室冴子先生原作・谷川博実先生漫画で、1982年集英社漫画文庫に収録されている。(単行本はでているかどうかも含め、不明)

 私がこの作品を知らなかった理由は、インターネットが普及していなかった時代の貴重な情報源だった「ガールフレンズ」と「氷室冴子読本」の著作リストに記載されていないからだ。氷室先生にとって不本意な作品だったのだろうか?

 ともあれ、作品を確認し、Amazonマーケットプレイスで購入した。ネットの普及で失われたものもいろいろあるだろうが、こういう便利さは素直にありがたい。

 

→ 後日追記

「ガールフレンズ」を再読したら、著作リストにはありませんが、藤田和子先生との対談中で「ラブ・カルテット」についてちゃんと言及されていました。何を読んでいるのだか・・・