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マスコミでの取り上げられ方(1)

 Asahi Journal1985726日号の記事について、北上先生の文章とは別に、編集サイドが「少女小説」を取り上げるやり方に疑問を覚える。

 「言葉以前の記号の洪水」というタイトルの前に「(文字を斜めにレイアウトして)わ、ひどっ!!う、うわあ!!」と挿入されている。極端な言葉遣いだけを取り上げて揶揄する姿勢を感じる。

 氷室先生は作家なのだから、インタビューではなく本人の文章を掲載すればよいのにとも思う。しかも、このインタビューは誤読されるよう構成されている。

 氷室先生の顔写真の下に「ウフフと笑いながら心は真剣」という見出しがついている。本文では、(当時の)若い人は真剣になりたがっているが、臆病ゆえ真剣さを露骨に出すことができないと述べられていて、若者に関する表現だとわかる。

 しかし記事を一見したとき、主語が若者だとわかる人はいないだろう。氷室先生がウフフと笑いながらコミカルな小説を書いているけれど、実は真剣な気持ちでやっている、と発言したような、誤った印象をうける。見出しをつけた人は、ミスリードを狙っていると感じるし、それはフェアでないと思う。