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「なぎさボーイ」シリーズ 年表を作ってみると

 

なぎさボーイ (集英社文庫―コバルト・シリーズ)

 氷室冴子先生の作品には、長大なもの、過去の出来事がすこしずつ明かされていく構成のもの、同じ出来事を複数の人物の視点で繰り返し語るものなどがある。こういった作品は、年表を作ってみると整理しやすい。

 「なぎさボーイ」シリーズで作業してみると、いろいろな感想が出てくる。

 なぎさ・多恵子・三四郎・加納建二が同じクラスだった中学一年のとき、林葉さゆりも女子の一人として同じクラスにいるのだなあとか。

 三四郎は権藤待子とつきあうようになって友人グループから離れていったけれど、三四郎らが高二になると待子は卒業しているはずなので、孤立していないだろうかとか。(その時期の話「北里マドンナ」にはほとんど三四郎が出てこない。だが、たぶん北里にとって三四郎はなぎさの友達にすぎず、三四郎個人に対する関心はほとんどないのだろうもと思う。三四郎は久保田伸利と同じクラスだし、ちょうどいい、友達になっちゃえ!)

 やはり彼らが高二の年に、権藤末子と美年子が同じ高校に入学してくる可能性が高いが、三四郎は彼女らにいじめられてないだろうかとか。

 ・・・おかしい、年表を作った感想のはずなのに、三四郎が心配な話になってしまった。