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「銀の海 金の大地」における妊娠・出産(2) 

銀の海 金の大地 4 古代転生ファンタジー (古代転生ファンタジー/銀の海 金の大地シリーズ) (コバルト文庫)

 お産で命を落とした人に、御影・大闇見戸亮姉妹を産んだ加津戸亮がいる。現代で双子を産むときは、予定帝王切開が多いが、セルフ帝王切開・・・ううう・・・。 
 また、物語に直接登場しない人物だが、美知主、真若王、五百依姫、御井津姫の母に当たる息長の巫女姫に注目したい。
 同母兄妹である美知主と御井津姫の年齢差は実に27歳だ。出産開始が15歳くらいで、最後の出産が40代前半と仮定すれば、ありえない年齢差ではないが、かなりすごい体力だと思う。御影や大闇見戸亮が40代前半でほとんど老女として扱われているのを考えれば、なおさらだ。
 この人は御井津姫を出産して亡くなっている。御井津姫は、そのことを「しょうがないわ、お母さまはもう、おトシだったんだもの」とあっけらかんと受け入れている。母がいないかわりに兄や姉に愛されて育った彼女のキャラクターを表しているし、お産による死が特別なことでない様子もわかる。