恋する女たち カバーデザイン

  現在「恋する女たち」の書影として通常出てくるのは、斎藤由貴さんがあぐらをかいて腕組みをしている写真だと思う。これは、映画公開時のものだろうから、当然、その前のバージョンがあることになる。
 1996年ごろ、古本屋で前のバージョンを見つけて、思わず買ってしまった。

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 旧バージョンは「カバー絵/石関詠子(イラスト・ファクトリー)装丁/三谷明広」、新バージョンは「写真提供/東宝株式会社 装丁/三谷明広」となっている。

 旧バージョンはカバー裏見返しに同時期発売と思われる本のタイトル・著者が列記されている。「愛の小説集 小さな花の歌」清川妙「サイボーグ009超銀河伝説」原作石森章太郎 杉山卓「イラストエッセイ あなたとミルクティー」みつはしちかこなど。時代を感じる。「恋する女たち」は上から四番目だ。


 くしくも、私の手元にあるのは、旧バージョン、新バージョンとも昭和60年10月15日発行の第23刷だ。初版が56年なのでかなりの勢いで増刷がかかっている。映画公開は61年なので、在庫のカバーをかけかえて販売されたものだろうか。
 映像化作品には手を出していなかったが、映画も見たくなってきた。