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源氏物語とジャパネスク 3

「身軽な狩衣姿」「長身ですっきりした身のこなし、整った目鼻だち、はっきりいってすごい美男子(ハンサム)だ」。雑色に身をやつした鷹男の、瑠璃姫から見た第一印象だ。
「この何日かってもの、考えることといったら、守弥とかいう者のことばっかりだった」「あの、峯男にそっくりな守弥に会うなんて、考えただけで、どきどきしてしまう」これは、3巻の人妻編からの引用だ。
「質素ないでたちながら、その男はかなり、イイ男だったのだ。/顔は、凛々しい筋肉質のタイプ。/エラが少し張りぎみだけれど、ヤボッたくはない。/きりりとした濃い眉なんかは、なかなかに見どころある気骨を感じさせる」5巻に登場する師の宮の従者、邦利光に対する、瑠璃姫のコメント。
 これらを並べてみると、瑠璃姫は中の品の男が好みなのだろうかという疑問がわいてくる。「源氏物語」雨夜の品定めの男たちの向こうをはるかのように。
 たぶん、身分高い貴族男性の多くは、優雅で軟弱で女々しく、全く瑠璃姫の好みではないのだろう。邦利光の描写は、生命力にあふれる活動的な人に、男性としての魅力を感じる好みが、よくあらわれている。
 高彬、そんな瑠璃姫と結婚できて、よかったね。