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多恵子を好きな男子

「マイ・ディア」文中に、オルコット「八人のいとこ」に関連して、「私だって、女の子ひとりに、相手役の男の子をだすとしたら、(描き分けられるのは)三人が限度ですからね」という発言がある。
 しかし、氷室作品にはこの発言を裏切ってもてまくる女の子がいる。そう、原田多恵子だ。
 雨城なぎさ。上邑三四郎。森北里。井上さん。加納建二。松宮豪紀。久保田伸利。はっきりと多恵子に恋愛感情があると書かれた男子が、ちょうど七人だ。さらにシスコンの弟亮、失恋仲間(?)の佐伯晃一などもいる。
 その一方で、氷室先生は「ガールフレンズ」で、多恵子のことを「うざったい」「やな女の子」などと発言している。嫌いなタイプの女の子を描き、大勢の男の子と関わらせることで、新しいものに挑戦していらしたのかもしれない。