「書かずにはいられない」北村薫

書かずにはいられない: 北村薫のエッセイ

 

北村薫先生の「書かずにはいられない」に、
氷室先生の「冴子の東京物語」の書評が載っていました。

北村薫先生がプロフィールを全く明かさない覆面作家として
女子大生を語り手とする小説を発表していた頃、
「あなたは、氷室冴子の別ペンネームですね」という
手紙を受け取られたというエピソードも明かされています。
今となっては、・・・え?と思ってしまいますが、当時はどうだったのか。

「書かずにはいられない」単行本は2014年刊行ですが、
この文章の初出は1992年6月「ダ・カーポ255」(文庫化から2年)となっています。
当時、こういう書評は大量にあったのだろうと思います。