2014-01-01から1年間の記事一覧
お産で命を落とした人に、御影・大闇見戸亮姉妹を産んだ加津戸亮がいる。現代で双子を産むときは、予定帝王切開が多いが、セルフ帝王切開・・・ううう・・・。 また、物語に直接登場しない人物だが、美知主、真若王、五百依姫、御井津姫の母に当たる息長の巫…
9巻「迷い込んだ小鳥」で、妊娠している氷葉州姫は、酒を一気飲みする。長老の振熊が制止しても、醸酒はとても気持ちが休まるといって聞かない。この時代、妊娠中の飲酒についてどれほど知識があったかわからない。だが、この飲酒シーンは明らかに、氷葉州姫…
非嫡出子の相続に関する規定が変わるというニュースをみて、思ったこと。イタリア料理店のシーンで、お腹に子供がいる美香は、さらっと籍については相談中だといっている。だが、入籍するとしないでは相続が雲泥の差になる。 里伽子の父の資産を9000万円とす…
○西村しのぶ先生「サード・ガール」の主人公夜梨子は、「多恵子ガール」を読んでいる。西村先生は「ガールフレンズ」の表紙も描いている。きれいなガールつながり。 ○入江敦彦先生「京都人だけが食べている」吉加寿お好みという店の紹介文のサブタイトルは「…
「シンデレラ迷宮」では、未亡人の奥方として登場する女性が、終盤で「ジェイン・エア」のジェインであると明かされる。ジェインの語るロチェスターは、愛されていると錯覚させるほど優しい人だったが、彼の心は狂人の妻バーサにあった。館に火を放ってロチ…
「アグネス白書」旧版で、しのぶの理想の男性は「レット・バトラーもどきが、ブランデンブルク協奏曲をしょって、劇的に登場」とされている。だが、「菊花のマル秘創作ノートより」で、本当は「ジェイン・エア」のエドワード・ロチェスターが好きだが、顔が…
人物関係図を書きながら読んでいたところ、11巻40ページ、穂波視点の地の文「佐保姫の従姉沙波路姫」という箇所で手が止まった。この人は、佐保姫とどういう血縁にあたるのだろう? 結論からいうと、(意沙穂と加津戸亮の秘密を知らない人にとっては)佐保姫…
「銀の海 金の大地」は、最初にでた文庫以降、改版されていない。だから、修正したほうがよさそうな箇所も、そのまま残っている。 3巻217ページの小見出しタイトルで、万茅穂が「窺見・万「芽」穂」と誤植されてしまっている。初登場なのに気の毒な・・・。 …
本の雑誌2008年10月号の特集「少女小説の逆襲!」は、明らかに氷室冴子先生の訃報をうけて企画された、実質的な追悼特集である。 「コバルト風雲録」著者でもある久美沙織先生が、エッセイで思い出を語る。氷室先生は、消費を拒む、時代がどんなに移り変わっ…
あけましておめでとうございます。本年も、インターネットの共時性をまったく無視して書きたいことを書くと思います・・・。 最近、氷室先生の作品が新たに電子書籍化されて、喜ばしい限りです。そこで、電子書籍でもいいので、実現したら氷室ファン感涙の企…